マイル(マイレージ)とは?飛行機はマイルでお得に使おう!

飛行機の写真

既にマイルを貯めているという方もいれば、マイル(マイレージ)って何?という方もいると思います。

もし、お得に旅行をしたいと考えているのであれば、マイルは絶対に貯めた方が良いです。というのも、マイルを貯めることで、非常にお得に旅行ができ、旅行における選択肢も広がるからです。

私は約1年前までマイルが何なのかも知りませんでしたが、今では効率よく貯めてお得に旅行ができるようになりました。ただ、マイルを知らなかった期間が長かったので、もっと早く知っていればよかったと、今は強く感じています。

実際には、マイルが何なのかはずっと気になっていましたが、「面倒くさそう」とか「なかなか貯まらない」といったイメージが先行してしまい、食指が動かなかったのです。きっとこれを読んでいる方の中にも同じような方がいらっしゃると思います。

そういった方にもマイルに興味を持ってもらえるよう、こちらの記事ではマイルが何なのかを簡単に紹介させていただきます。これまでマイルを貯めたことがない方にも、『マイルを貯める』という選択肢を検討してもらえたら嬉しいです。

マイル(マイレージ)とは?

まずは、マイル(マイレージ)とはいったい何なのかについて説明します。

マイルとマイレージの違い

マイレージ:航空会社のポイントプログラム(マイレージプログラム)のこと

マイル:航空会社のポイントプログラムで扱うポイントのこと

つまり、『マイルを貯める』というのは、『マイレージプログラムを利用してマイルを貯める』ということです。後で説明しますが、飛行機に乗ったりサービスを利用したりすることでマイルを貯めることができ、特典航空券やその他の豪華特典と交換することができます。

ムギちゃん
マイルとマイレージって違うものだったんだね!
ピーちゃん
そうだよ!でも、ハッキリと区別して使っている人もそれほど多くないから、マイル=マイレージって考えちゃっても大丈夫だよ!

マイレージプログラムの種類

日本でマイルを貯める場合、主に以下の4つの航空会社のマイレージプログラムを利用できます。

航空会社名マイレージプログラムアライアンス
JAL(日本航空)JALマイレージバンクワンワールド
ANA(全日本空輸)ANAマイレージクラブ(AMC)スターアライアンス
ユナイテッド航空マイレージプラススターアライアンス
デルタ航空スカイマイルスカイチーム

このように航空会社ごとにマイレージプログラムは異なります。ただ、航空会社は利便性向上のためにアライアンス(上表の一番右の列)というグループを作っています。同一のアライアンスに加盟している航空会社どうしでは相互にマイルを使用したり貯めたりできることが多いです。

上の表ではANAとユナイテッド航空が同じアライアンスに加盟していることが分かります。この2つの航空会社も、相互にマイルを貯めたり利用したりできます。

私は、JALとANAのマイルを貯めているので、このブログでは主にその2つのマイレージプログラムについて記事を作っていきたいと考えています。

南国風の写真(ヤシの木と空)

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マイル(マイレージ)の仕組み

簡単に言えば、普通のポイントと一緒です。貯めたマイルを使うだけです。ただ、マイルにはいろいろな貯め方や使い道があるので、知っているとお得に貯めたり使うことができ、自分に合った選択肢を見つけることができます。

詳細については後で説明しますが、マイルを貯めるには飛行機に乗る、クレジットを利用する、提携サービスを利用するなどの方法があり、貯めたマイルはマイル口座に蓄積されます。

マイル口座にある程度のマイルが貯まると、無料(格安)で飛行機に搭乗できる特典航空券への交換、飛行機の座席の無料アップグレード、提携サービスやポイントへの交換など様々な使い方ができるようになります。

マイルの貯め方

マイルを貯めて使う簡単な流れについてはご理解いただけたと思いますので、次にもう少し詳しくマイルの貯め方について説明していきたいと思います。

マイレージプログラムによって異なる点もありますが、マイルの貯め方には、主に下記の4つの方法があります。下記の4つ以外にも貯める方法はありますが、代表的なものとして4つに絞って説明します。

  • 飛行機に乗って貯める
  • クレジットカード決済で貯める
  • 提携サービスで貯める
  • ポイントサイトで貯める

これらについて、簡単に説明します。

ANAの飛行機(B789)

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飛行機に乗って貯める

これは、よく『フライトマイル』や『搭乗マイル』と呼ばれているものです。航空会社は自社や提携している航空会社の飛行機に搭乗した場合、その顧客にマイルをプレゼントしています。プレゼントされるマイル数は、路線や搭乗クラスなどによって変わります。

例えば、ANAの国内線の場合

国内線フライトマイル = ご搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率

引用:ANA ー マイルの積算条件 [ANA国内線]より

区間区間基本マイレージ
東京ー札幌510マイル
東京ー大阪280マイル
東京ー福岡567マイル
東京ー那覇984マイル

と決められており、東京ー大阪間(区間基本マイレージ:280マイル)を片道運賃(積算率:100%)で搭乗した場合、

280マイル × 1.00(100%) = 280マイル

ANAマイルを280マイル貯めることができます。

クレジットカード決済で貯める

『フライトマイル』のように飛行機に搭乗しなくてもマイルを貯めることができます。その1つがクレジットカード決済です。

例えば、ソラチカカードの10マイルコースの場合、決済額の1%をANAマイルに還元することができます。食費や家賃、水道光熱費などをこのクレジットカードで毎月10万円を決済した場合に、1年間で貯められるマイル数は、

10万円 × 12か月 × 0.01(1%) = 12,000マイル

1年間で12,000マイルを貯めることができます。これだけでも、ANAの東京ー大阪間などの特典航空券に交換できるマイル数になります。決済金額が増えればさらにマイルを貯めることができるので、銀行引き落としで支払っている固定費などがあればクレジット決済に切り替えるのも良いでしょう。

提携サービスで貯める

各航空会社と提携しているホテルやレストランなどを利用することによってマイルを貯めることができます。

例えば、ANAと提携しているホテルを利用した場合、1滞在あたりホテルごとに決められたマイル数を獲得することができます。JALも同様に、JALと提携しているホテルを利用することで、ホテルごとに決められたマイル数を獲得することができます。

このように、ホテルやレストランなど航空会社と提携しているサービスを利用することによって、クレジット決済以外にもマイルを貯めることができます。

ポイントサイトで貯める

『陸マイラー』と呼ばれる人たちがよく利用するのが、ポイントサイトで貯める方法です。この方法を使うと、大量マイルを獲得することも可能なので、最近では多くの人が利用しています。

ポイントサイトとは、ハピタスちょびリッチなどのような、サイト内に掲載されている広告をクリックし、ショッピングやカード発行などを行うことで報酬(ポイント)を獲得できるサイトのことです。ポイントサイトで獲得したポイントをマイルに交換することでマイルを獲得することができます。

これについては長くなってしまうので、また別の記事で説明します。(記事ができたらリンクしますね。)

ムギちゃん
マイルの貯め方については分かったけど、そもそもマイルって何に使えるの?
ピーちゃん
マイルが何に使えるかわからないと貯めても意味ないよね!次はマイルの使い方について説明するね!

マイルの使い方

せっかくマイルを貯めたら、有効に使わなくては損ですので、自分に合った使い方を見つけましょう。マイレージプログラムによって多少異なりますが、貯めたマイルは、主に下記の3つの特典に利用することができます。

  • 特典航空券(無料もしくは格安で利用できる航空券)に交換
  • 座席アップグレードに利用
  • 提携サービスや提携ポイントへ交換

これらについて簡単に説明していきます。

フランスの風景画像

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特典航空券に交換

最も代表的なマイルの交換先は特典航空券です。区間や利用期間によって必要マイル数は異なってきますが、ANAとJALともに国内線は往復10,000マイルから、国際線は12,000マイルから使うことができます。(JALはJALカード割引を使えば国内線9,500マイル、国際線11,000マイルから使えます。)

特典航空券は利用できない期間もあるので気を付けましょう。
対象期間は、ANA国内線ANA国際線JAL国内線JAL国際線をご確認ください。
国際線の特典航空券は、燃油サーチャージ、空港税などが別途必要です。

ANAの特典航空券の交換に必要なマイル数

ANAの特典航空券は、利用区間と利用期間によって必要マイル数が変わります。利用期間は、『ローシーズン』『レギュラーシーズン』『ハイシーズン』の3つのシーズンに分かれています。代表的な路線の必要マイル数は下記の通りです。

区間国内線/国際線ローシーズンレギュラーシーズンハイシーズン
東京ー大阪国内線5,000マイル6,000マイル7,500マイル
大阪ー福岡
東京ー札幌6,000マイル7,500マイル9,000マイル
東京ー福岡
大阪ー札幌
大阪ー沖縄
東京ー沖縄7,000マイル9,000マイル10,500マイル
札幌ー沖縄8,500マイル10,000マイル11,500マイル
東京ー韓国国際線12,000マイル15,000マイル18,000マイル
東京ー北京17,000マイル20,000マイル23,000マイル
東京ー香港
東京ーシンガポール30,000マイル35,000マイル38,000マイル
東京ーバンコク
東京ーハワイ35,000マイル40,000マイル43,000マイル
東京ー北アメリカ40,000マイル50,000マイル55,000マイル
東京ーヨーロッパ45,000マイル55,000マイル60,000マイル
東京ーオセアニア37,000マイル45,000マイル50,000マイル
※国内線は普通席、国際線はエコノミークラス利用。国内線は片道、国内線は往復に必要なマイル数。

シーズンについては、ANA国内線のシーズンチャートANA国際線のシーズンチャートをご確認ください。

JALの特典航空券の交換に必要なマイル数

JALの特典航空券についても、利用区間と利用期間によって必要マイル数が変わりますが、ANAとは違い、利用期間によって『通常マイル』『ディスカウントマイル』に分かれています。代表的な路線の必要マイル数は下記の通りです。

区間国内線/国際線通常マイルディスカウントマイル
東京ー大阪国内線12,000マイル10,000マイル
大阪ー福岡
東京ー札幌15,000マイル12,000マイル
東京ー福岡
大阪ー札幌
大阪ー沖縄
東京ー沖縄
東京ー韓国国際線15,000マイル12,000マイル
東京ー北京20,000マイル18,000マイル
東京ー香港
東京ーシンガポール35,000マイル25,000マイル
東京ーバンコク
東京ーグアム20,000マイル
東京ーハワイ40,000マイル
東京ー北米50,000マイル40,000マイル
東京ーヨーロッパ55,000マイル50,000マイル
東京ーオセアニア40,000マイル35,000マイル
※国内線は普通席、国際線はエコノミークラス利用。往復に必要なマイル数。
※JALカード割引を使えば、国内線500マイル、国際線1,000マイル割引(対象外路線あり)。

ディスカウントマイルの対象期間については、JAL国内線のディスカウントマイル期間JAL国際線のディスカウントマイル期間をご確認ください。

座席アップグレードに利用

マイルを使って、飛行機の座席をアップグレードすることもできます。

ANAについては、マイルを使った国内線の座席アップグレードはできません。国際線は、路線によって異なりますが、片道12,000マイルから座席のアップグレード(エコノミー・プレミアムエコノミークラス→ビジネスクラス)ができます。

ANAのアップグレードの詳細については、ANA国際線アップグレードをご確認ください。

JALについては、必要マイル数に2,000マイル加えて支払うことで国内線のクラスJ特典航空券が利用できます。国際線は、ANAと同様に路線によって異なりますが、片道9,000マイルから座席アップグレード(エコノミークラス→プレミアムエコノミークラス)ができます。(『空港当日申し込みサービス ディスカウントキャンペーン』を使えば片道7,000マイルより使えます。)

JALのアップグレードの詳細については、JAL国際線アップグレードをご確認ください。

ANA、JALともに、正規運賃の航空券がアップグレードの対象になります。購入する際にはアップグレードが可能な航空券であるかを確認してから購入しましょう。

提携サービスや提携ポイントへ交換

マイルは飛行機に関するサービス以外にも、ホテルやレストラン、クーポン、電子マネーなどのいろいろな特典と交換することもできます。

ANAはベンツの新車購入割引クーポンに交換できたり、JALはUSJの1デイ・スタジオ・パスに交換できたりと、特典の数や種類も豊富なので、どんな特典があるのかを調べてみるのも良いですね。

特典については、ANAのマイル特典JALのマイル特典から確認できます。

ムギちゃん
へー!マイルっていろんな使い方ができるんだね!僕も貯めようかな!
ピーちゃん
いいね!ムギちゃんみたいに貯めようかなって思った方のために、マイルを貯めるメリットとデメリットを次に説明するよ。

マイルを貯めるメリットとデメリット

いろいろお得なマイルですが、マイルを貯めるメリットとデメリットについて簡単に紹介します。

マイルを貯めるメリット

マイルを貯めるメリットは、これまで説明してきたように、

  • 特典航空券を使って、無料(格安)で飛行機に乗れる
  • 座席のアップグレードができる
  • 飛行機以外にも特典や提携ポイントに交換できる

といったことがあります。

マイルを貯めるデメリット

マイルを貯めるデメリットについては、下記のようなことがあります。

  • 特典航空券の座席数が限られている
  • 国際線の特典航空券利用時は航空券以外の諸費用がかかる
  • 特典航空券利用時は通常の航空券と補償内容が異なる

これらについては、マイルを貯めている人たちの課題ともなっていることですが、やはりマイルを使って無料もしくは格安で飛行機を利用できる代償として、多少の不便さはあるというのも事実です。

これらについては、ある程度カバーすることはできるので、今後の記事で取り上げていきたいと思います。

ムギちゃん
なるほど~
マイルはお得に貯めて使えるけど、その分不便なこともあるんだね!
ピーちゃん
そうなの。だから、初心者の人がいきなりマイルを使って旅行するのは少し勇気が必要な場合もあるよ。
でも、ある程度旅行に慣れている人にとっては旅行の選択肢が広がる素敵なツールだし、初心者だって無理をしなければ有効に使うことができるんだよ!

まとめ

今回は、マイルやマイレージプログラムってどういうものなのか、マイルはどうやって貯めてどうやって使うのか、という内容について簡単に説明させていただきました。この記事では簡単に説明しただけなので、これからもっと詳しく記事にしていきますのでお楽しみにお待ちください。

冒頭でも書きましたが、私は約1年前までマイル(マイレージ)が何であるのかを全く知りませんでした。そのため、今までの旅行を振り返って、「もっと安く行けたのに」とか「もっと豪華に旅行できたのに」と感じることもあります。

もちろん、今までの旅行も非常に楽しいものだったので、後悔しているわけではありませんが、今の方が旅行の行き先や旅行の仕方などの選択肢が増えたように感じています。

これまでマイルを避けていた方や興味がなかったという方にも、マイルの貯め方や使い方が多様であることをご理解いただけたかと思います。食わず嫌いで選択肢を狭めてしまっている方もいるかもしれませんし、もう遅いと感じている方もいるかもしれませんが、今からでも遅くありません。まずは1マイルから貯めてみましょう。